2013-10-29 1930s昭和初期の風俗を今に語る 溝口健二「祇園の姉妹」 またもや溝口健二の作品です。「祇園の姉妹」 祇園の芸妓おもちゃ役の山田五十鈴が初々しくも、惨めで切ない。当時の風俗を知る意味でも見どころは多々あります。山田五十鈴のスリップ姿・洋装紙日傘姿、男性のインバネス、関西の長角火鉢…。溝口健二の作品を見ると、どうしても女性の惨めさや男性の卑怯さを感じ少し哀しい気持ちになりますが、そうした当時の女性の窮屈な思いを知る意味でも興味深くご覧になれると思います。(主人公の女性は特殊な職業ではありますが) それでは、また。 みやこ