嗚呼むずかしき レトロなヘヤ―スタイル
こんばんは。みや子です。
先日私は、着物に似合うレトロなヘヤ―スタイルにするべく、下町の美容室に行って参りました。
↓こんな感じでしょうか?
最近のようにパーマをあてたり、カットをするのは最近のことで、明治大正の時代は「結う」のがお洒落の基本だったのですよね。
私も、カットやパーマではなく結うことで様々なスタイルを作りたいと思っておりました。
しかし、現代のヘヤ―サロンですと、カット・パーマ・カラーが主流ですし、しかもヘヤーセットを「レトロに」「クラシカルに」とお願いしても、「レトロ風」にしかならず、やきもきしておりました。
そこで、私は今時のヘヤ―サロンではなく、昔から営業している美容室に行くことに決めました。こちらであれば、本当に昔の結う時代から営業しているのですから、「レトロ風」どころかその時代の髪型になれると思ったのです。
私はとある下町の美容室を訪れました。
こちらは今でも近くの芸者衆の髪を毎日結っているところです。
店先では店主がぼんやりと空を見ていました。
私が店に入ろうとすると、店主に「どうしたのか」と聞かれたので、私は「大正時代のレトロなヘヤ―スタイルにしたいのです」と言いました。
すると、店主はすぐさま「はいはいはいはい、はいはいはい」と肯定の語句を並べ、私を椅子に座らせました。
「大正ロマンね、はいはい」
と言って私の髪にカーラーを巻き始めました。
とその時私はイヤな予感がしましたので、店主の手を止めました。
あの、よくある「大正モダン」な髪型にされるのではなかろうか。
あのウェーブした髪で耳を隠すその名も「耳隠し」
どうもあれはサザエさんに見えて、好ましくない。なにしろ私には似合わない。あれは栗島すみ子様級の美人でなければただのオバサン。
しかも、あんまりモダンすぎてどうも私にはしっくりこないのです。
「耳隠しみたいのは、やめて頂きたいのですが・・こうこうこういう髪型で!」と店主に言い参考画像をお見せすると、店主は少し寂しい顔を浮かべたあと「それにしたって巻かないとレトロな髪はできないから、巻くよ」と言って引き続き私の髪にカーラーを巻きつけました。
セットし終えた芸者衆が店を出て行く中、私のヘヤーセットも進んでいきます。
そして、終わりました。
なんとも手際のよい所作でした。
・・・しかし、実のところ、出来上がったヘヤ―は私の求めるスタイルでは無かったのです。
完成図
耳隠しのようなモダンヘヤではないけれども、これは、これは、
まるで、
銀座のホステス
芸者衆と同じ髪型のような。
演歌歌手のような。。。。
レトロで、且つ自分にしっくりくる髪型というのは難しき哉。
私の挑戦はまだまだ続きそうでございます。
それでは、また。
みや子