大正モダンインテリア 台所編
おはやうござひます。みや子です。
常日頃大正ロマンインテリアについて考えている私ですが、ふと大正時代の台所ってどんなだったでしょう?と思いました。
その答えの一つが、この書籍にあります。
この本、とっても分厚くて重いですが、その分貴重な明治・大正・昭和の写真が沢山掲載されています。特に、当時の住いの内側、つまりインテリアの参考にするには持ってこいの文献です。
さて、そんな本書から、今回は大正時代の台所を少しご紹介します。
大正時代になると、台所は座って使うものから立って使うものに変わってきました。
また女性は社会に出るようになり、台所には便利さが求められていきます。水道・ガス・電気も一般化し今の台所の形に近くなって参りました。
また、明治頃から徐々に生まれた中産階級も増え、上流階級以外の方も自分の住いやファッションなどにこだわりを持ち始めました。
このため大正時代にはそれまでの時代と桁違いの多様な住い、インテリアが生まれました。
その中でも人気だったのが、やはりモダン風でしょうか。新しい文化を好む中産階級は、こぞって西洋の様式を取り入れようとしました。
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下記の写真の台所は、当時としても非常にモダンだったそうです。
流しには白いタイル。白いタイルはこの他の写真にも多く出てきますが、当時モダンと清潔さの象徴ということでよく用いられたようです。
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低くつり下がった乳白ガラスの照明と白いタイル、そしてつややかな木の家具が調和しています。
大小のおひつが棚にぴったりおさまっていてすっきり。
この他にも、大正時代のモダンな台所は色々と紹介されています。
調理器具の収納方法などは、今でも参考にできますね。
それでは、また。
みや子